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タバスキ(イスラム犠牲祭)
タバスキは、ラマダン(断食)に並ぶイスラムの大行事のひとつです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、世界各国のイスラム教徒にとってはお正月やクリスマスのように一年の一大イベントとなっています。

タバスキの日は、信仰の証として各家庭で羊を神への生贄としてささげ、みんなで食します。
資金力によって捧げる羊の数も変わり、またお金持ちは牛も加えたり、また羊を買えない家は鶏になったりします。
(イスラム教徒は豚を食べす、また牛は高いので、おもに食用の肉といえば羊(ムトン)が主流なのです)
要するに、『一年に一度みんなで肉を食べまくる日』といったところでしょうか。
いずれにせよ、この日は全世界でかなりの数の羊や牛が天に召されます。

タバスキは断食明けから1ヵ月と10日後、ちょうど先週火曜日がまさにその日でした。
ベナン全体ではイスラム教徒はさほど多くないのですが、ここジュグーは特殊でイスラム教徒がたくさんいます。
ということで、街は数日前からお祭りムード。
市場には不運にも運命の定められた羊が並べられ、職場の人も学校の先生もソワソワしだします。
同じベナンの隊員も、何人かこのタバスキを見にジュグーに遊びに来てくれました。

当日の朝、ムスリム達はまずは近所のモスケにお祈りをしに行きます。
その後、各家庭でいよいよ羊や牛をさばきます。
私達も近所の家にその様子を見せてもらいに行ってきました。

その家では羊8頭と牛1頭が用意されており、それらをとことんさばいていきます。
首に刃を入れるのは一家の大黒柱の仕事で、そのあとは男達が皮をはいだり内臓を取り出していきます。
子供たちも一緒になって手伝います。

その光景とやら、慣れてきたといえどはじめは抵抗がありました…。
ちょっと生々しい表現もありますので、苦手な方は読み飛ばしてください。


まず土に穴を掘り、首が穴の上に来るように羊を横向けに押さえつけ、首に刃を入れます。
それまでおとなしくしていた羊も、刃を入れる直前はやはり何かを察したのかちょっと暴れます。
そして長老が静かに刃を入れると、鳴き声を出そうとしているのでしょうか、気道からヒューヒュー音が鳴り、血は穴に流れていきます。
30秒もしないうちに動かなくなり、その羊は男たちの手で解体に回されます。
そしてまた次の羊が穴の上で押さえつけられ…これを淡々と繰り返します。

解体はまず皮をきれいにはぎ、内臓を取り出します。
皮はしばらく干して、その後お祈りに使うようです。
なんでもタバスキの日は、イスラムの聖地メッカでは一面にこの羊の皮が敷き詰められ、みんなその上でお祈りをしているとのこと。

内臓も綺麗に洗い、食べられる部分はほとんど食べます。
内臓を洗うのは子供たちの仕事。バケツで丁寧に洗います。
結構みんな楽しそう。

普段何気なく肉を食べていますが、もともとはこうして命を頂戴してるんだなと改めて実感しました。
ここの子供たちは、小さいころからこうして自分達が食べているものがどこから来るのか自然と知っています。
かたや日本では、肉はスーパーで売られている状態が普通で、マグロは切り身で泳いでいると本気で信じている子供もいたりと、
この違いは考えてみるとなかなか面白いものです。

そんなこんなで、ほぼ一日かけて解体が終了し、さばいた肉は数日かけて頂きます。
また、自分たちだけで食べるのではなく、近所の人や貧しい人におすそ分けするそうです。

初めての経験でしたが、非常に興味深いものでした。

(以下、タバスキの写真を掲載しています。動物を解体している光景や内臓や血が写っている写真もありますので、苦手な方はご注意ください)

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| tokuboshi | - | 01:29 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
写真を徒然なるままに
なんでもない、でもかけがえのない日常。



カメラを向けると変顔をする天才児




果物屋さんから見た風景


サッカーボールのように皮をむかれたオレンジ




うちのガルディアン(警備員)のバイクで遊ぶ近所の少年




将来いいお母さんになるだろう




保健センターの敷地から




「いいもの買ったから見せてやる」とのことで家に行ったら、
予想以上にいいものでした




隣に住む隊員が飼ってる猫、じゃがりこ(♀)


無防備すぎる



ベナンに来てから今日までに撮った写真の枚数、およそ1,500枚。
もちろん今後も増やしていきます。

数年後、改めて見た時にどんな気持ちになるのだろう。
今しか出会えない貴重な光景を残していきたいと思います。
| tokuboshi | - | 22:15 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
衛生啓発ポスター
JICA事務所から、学校保健隊員の活動用に衛生啓発ポスターが配布されました。

とりあえず職場に1枚。


これはおもに小学校に通う子供たち向けですが、内容はこんな感じです。

【中央上】蚊帳の中で寝ましょう。(マラリアなど蚊が媒介する病気を予防するため)
【左上】ちゃんとトイレで用を足しましょう。(子供たちは草むらなどですることも多い)
【右上】食べる前やトイレの後にはちゃんと手を洗いましょう。石鹸も使いましょう。(まずは手を洗う習慣自体をつけないと)
【中央】ミネラルウォーターや煮沸した水など、適切な水を飲みましょう。(雨水や不衛生な井戸の水をそのまま飲み、赤痢やコレラなどに感染します)
【左下】靴を履きましょう。(子供たちは裸足でいることが多いが、外にはガラスや金属片が散乱しているので危険。またゴミも散乱してるためその傷口から細菌が入り悪化)
【右下】ゴミはゴミ箱に捨てましょう(校庭でも道ばたでもそこらじゅうにポイ捨てしています)
【中央下】薬は適切に飲みましょう。(ちょっと微熱があるだけでマラリアの薬を飲んだり(いざというとき効かなくなる)、逆に必要な時に飲まずに重症化したりします)

実際は、そもそも学校にトイレが無かったり壊れていたり、石鹸が無かったり、お金が無くてミネラルウォーターや靴は買えなかったりと、現実的に一筋縄ではいかない問題がいくつもあります。
しかし、少しでも現状を改善することはできます。

このポスターを各学校に配っていくわけですが、枚数も限られているしただあげるだけだとあまり効果がなさそうなので、一クラスずつ回って説明をし、全クラス回ったら最後に校長に渡して好きなところに貼ってもらうことにしました。

クラスごとに説明するといっても、私がするのではなく敢えて先生にやってもらいます。
私が単に説明して回るだけでは「あぁ外部からの訪問者がなんか大事なことを言ってるな」で終わってしまい、持続しない可能性があります。
しかし子供たちにとって親しい存在である先生が説明すれば、説得力があるし一度きりの啓発で終わらなくて済むかなと。
そして先生に説明してもらうことにより、じつは子供達だけでなく先生にも啓発の効果があるだろうなと思っています。
先生自身も子供たちに「こうしなさい」と説明した以上、ポイ捨てしたりできないですからね。(まぁ現実はそう上手いこといかないですが)

…と、ここまでが建前の理由で、本音は「私が自分で説明できないから」です。笑
フランス語が日常会話でさえままならないのに、教室で何十人もの子供たちの前でこれらを説明するのは現在の自分にとっては残念ながらレベルが高すぎます(泣)
先生にいきなり「自己紹介して」って言われただけでだいぶ緊張してしまうのに。
でもずっとこのままではまずいので、いつかは自分で流暢にフランス語で啓発活動をしてまわれるようになりたいなぁ…と思うだけ思ってみます。

ということで、こんな感じで各クラスで「ミニ保健授業」をやってもらっています。



カメラに気を取られている者多数…

それにしても、先生たちが予想外にうまく説明しているのに驚きました。
みんなポスターの絵を見ただけでそれぞれ何が問題でどうすべきかわかってるし、「なんだ、知ってるじゃん」と。
そして突然の訪問なのにちゃんと説明できるアドリブ力も感心しました。もしかしたら日本人よりも柔軟性がある人が多いかもしれないなぁ。
ただ、この学校がたまたま優秀なだけで、学校によって大きな差がある可能性もあります。
そういう学校ほどやりがいがあるとは思うのですが、地道にボトムアップしていきたいと思います。

| tokuboshi | - | 20:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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